昨日は引っ越しの手伝いで重い段ボールを何個も運んだので軽く筋肉痛です。
それはさておき、最近、アンダンテ日記に源氏物語の話題が出ていて楽しく読んでます。
荻原さんが宇治十帖別人説に乗っかるような発言をしていましたが、私もその可能性はあるかもなあと思ってます。
今、大学の自主ゼミ(通称源氏研)で浮舟の巻を読み終わり、次回から蜻蛉の巻に入るのですが、浮舟入水間近の文章にちょっと理解不能であったり、他の人が使わないような変わった比喩を使っているんですよね。
私たちは「弘法にも筆の誤り」ならぬ「式部にも比喩の誤り」だね、と感想を言い合っていました(笑)
浮舟入水は場面的にもすごく盛り上がるシーンなので、筆者自身がものすごく盛り上がっていて、とにかく他人がしないような個性的な文章にしようと試行錯誤しているような筆運びだな、と思っていたのですが、もしかしたら、後世の人間の筆だったからかもしれないです。
でも…やっぱり式部の筆なんじゃないかなとも思うんですけどね。
さすが才女!とでも言うのでしょうか、変な比喩もある反面、「なるほどさすが」と思わす比喩も多いんです。
これを式部のファンだった後世の名もない人間が思いつくだろうか…という風にも思うんです。
(いや、後世の人間には「藤原定家」という式部に負けず劣らぬ天才がいるので、しかも現代読まれている「源氏物語」は定家の筆が加わってしまっているバージョンなので、そのことを考えれば、もしかしたら、本当に宇治十帖そのものが式部の作でない可能性はありますが)
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