昨日の金曜ロードショー、トトロでしたね。
トトロが映画館で公開された当時、わたしはメイちゃんと同い年でした。
映画館では観た事はないのですが、ビデオに録画したものを、もうそれこそすり切れるほど観ました。実際、すり切れましたマジで物理的に。
好きで好きでたまらなく好きで、姉と二人で30回は観たんじゃないかと思います。
それから妹が生まれて、妹もトトロが好きで、今度は妹と二人で何度も観ました。
そして、妹が大きくなって友達を連れてくるようになると、その友達と3人並んで観ました。
だから、おそらくどんなに少なく見積もっても、50回以上はトトロを観ていることになります。
もう、台詞、コマ割、おばあちゃんの方言のイントネーションまでもほぼ完璧に暗記しているくらいです(笑)
そんなトトロをすごく久々に観たわけですが、子供の時に観ていたのとは、まったく…もう本当にまったく違った印象なのにびっくりしました。
「懐かしい」
と感じるだろうな、ということは観る前から分かっていましたが、
まさか、まさかこんなに
メイちゃんかわいっ…!(悶絶) と思うとは思ってませんでした(笑)
子供のころは、自然とメイちゃんやサツキちゃんの視点で観ていたわけですよ。
「わたしもこんなとこに住んでみたいなー」とか
「わたしもトトロに抱きつきたい!」とか
そんな風に観ていたのですが、今回観てみたら、なんですか、あのメイちゃんの可愛らしさ!
メイちゃん、昔からあんなに超絶殺人的に可愛かったですか!?
もう一挙一動すべてが可愛い!
メイちゃんが動くたびに「
かぁわぁい~い~v」
メイちゃんがしゃべるたびに「
きゃわいぃ~~~~~~~><」
アホか自分!とツッコミつつもにやけた顔がとまらない!
はじめて、「大人の視点」でトトロを観たのですが…いや、
もうすごい衝撃!そんな思いの丈を母にぶつけてみたところ
「だから、私は昔からずっとメイちゃん可愛いって言ってるじゃない」
と返されました。
…そうか!公開当時から大人だった人間は、はじめからずっと「大人視点」なのか!
(ちなみに、母にとってメイちゃんは「私」らしいです。公開当時、私も同い年で、やることなすことメイちゃんにそっくりだったとか)
うーん、だとしたら、私は子供のうちにあの作品に出会えてよかったな、と思います。
あのトトロとの出会いに胸をはずませ、わくわくした気持ち…大人の目で見たら感じられないものを、子供の頃に感じることが出来たわけですから。
子供が観るのと大人が観るのでこんなに感じ方が違う作品が作れるって、やっぱりすごいですね、宮崎監督!というか、やはりジブリの最高傑作は「となりのトトロ」の他にはないだろう、と思います。
今日はジブリ新作ポニョの公開日ですが、多分ポニョも、トトロと同じで子供のための作品なんだと思います。
もう大人になってしまった私には、感じられない、子供だけが感じ取れるものが詰まっているんじゃないかと予想してます(まだ観てないんで断言できませんが)
でも、やっぱりジブリ大好きですから、絶対劇場に足を運びます。
ああ、あと草壁父の素敵さにはじめて胸を打たれました。
そう言えば、高校時代、「理想の男性は?」という質問に「トトロのお父さん」と至極マジメに答えた子がいました。
その時は「ふーん」くらいにしか思いませんでしたが、今回は観てみたら、すっごく素敵な人ですね!
「理想の男性」というよりは「理想の父親」という感じですが、私にとっては。
トトロを現実的な視点で観た時、自分の娘が「この家なんかいる!」とか「嘘じゃないもん、ホントにトトロに会ったんだもん」とか「出た!出た出た!猫のバス!!」とか言い出したら、正直なところ反応に困ると思いますよ。
それを、夢を壊さず、上手に愛情を持って接してあげるなんて…いや、もう親の鑑です!
…とか考えちゃうあたり、自分汚い大人になっちゃったなあと、少しだけ切なくなります。
でも、どんな荒んだ世の中になっても、「トトロが好き!」という子がいなくならない限り、日本はまだ大丈夫な気がします。
ああ、なんかすごいな、トトロネタ一つで多分わたし夜を明かせる!
PR
COMMENT